Danaus chrysippus chrysippus

アゲハチョウ上科 Papilionoidea
本種はステロイド系やアルカロイド系の有毒成分を体内に蓄積して天敵から身を守る毒蝶・マダラチョウ亜科・オオカバマダラ属の一種。また地理的・遺伝的要因などにより3種類の外観(Form)が見られる種である。Formは form-chrysippus (基本型)、form-alcippus (後翅白化型)、form-dorippus (無黒斑型) の3型で、form-chrysippus (基本型)の翅表側の前翅は橙褐色(樺色)の地に前翅の翅頂部分が暗褐色でその脇の中央側を白色の帯状紋が横切り、後翅も橙褐色(樺色)の型、form-alcippus (後翅白化型)は前翅は同様だが後翅の大半が白色に変化している型、form-dorippus (無黒斑型) は黒色斑が消失して翅全体が橙褐色(樺色)の型で、写真はform-alcippus (後翅白化型)である。幼虫は有毒成分を含むAsclepias curassavica (トウワタ)、Calotropis gigantea (カイガンタバコ)などのキョウチクトウ科植物を食してステロイド系の有毒成分であるカルデノリド(Cardenolide)を体内に蓄積、その有毒成分は成虫まで引き継がれる。成虫になってからも別の有毒成分であるピロリジジンアルカロイド(Pyrrolizidine alkaloid)をキク科、マメ科、ムラサキ科などの花の蜜から取り込み続けて身を守るのに加え、特にオスはこれを性ホルモンに変換してメスを引き寄せることに利用している。熱帯から亜熱帯域の熱帯雨林やその林縁、マングローブ沿岸、緑地、公園などに生息する。 撮影:Apr.2013 @Singapore
側面から見た本種 form-alcippus 。 撮影:Jul.2014 @Singapore
本種 form-alcippus の飛翔。 撮影:Aug.2015 @Singapore