Hypolimnas anomala anomala

アゲハチョウ上科 Papilionoidea
本種は地理的・環境的要因により2種類の外観(Form)が見られるメスアカムラサキ属の一種で、メスが産卵した卵を守ることで知られる種である。Formは form-anomala(基本型)、form-nivas(斑紋型)の2型で、各々が有毒なマダラチョウ属(Euploea)のタテハチョウに擬態している。form-anomala(基本型)の翅表側は赤褐色~茶褐色の地色で外縁沿いに白色斑点が並び、翅裏側は同様だがより暗い褐色となる。また翅表の前翅が青紫に輝く変異が主にメスで見られることがある。form-anomalaは”The Striped Blue Crow (Euploea mulciber)”に擬態しており、特に青紫に輝くメスの変異体は擬態の完成度をより高めたものと考えられる。(写真はform-anomala) form-nivas(斑紋型)は後翅の中央から外縁にかけて白色斑紋が入るのが特徴で、”The Lesser Striped Black Craw (Euploea eyndhovii)” に擬態している。幼虫はPipturus argenteus (シロイラクサ)などのイラクサ科植物を好み、熱帯から亜熱帯域の熱帯雨林、低地林や荒地、緑地などに生息する。 撮影:Mar.2013 @Singapore
本種のform-anomala(基本型)の変異体。翅を開き青紫に輝く翅表が見える。 撮影:Mar.2013 @Singapore
本種のform-nivas(斑紋型)。後翅の白色斑紋が特徴。 撮影:May2013 @Singapore