Ideopsis vulgaris macrina

アゲハチョウ上科 Papilionoidea
本種はステロイド系やアルカロイド系の有毒成分を体内に蓄積して天敵から身を守る毒蝶・マダラチョウ亜科・リュウキュウアサギマダラ属の一種。本種は前翅・後翅が暗褐色~黒褐色である翅脈と外縁部の縁取りを有し、半透明の淡い青緑色(浅葱色)の斑模様がステンドグラスのように光を透過する美しい種で、半透明部分は鱗粉が殆ど無いことによる。幼虫は有毒成分を含むTylophora flexuosa などのキョウチクトウ科植物を食してステロイド系の有毒成分であるカルデノリド(Cardenolide)を体内に蓄積、その有毒成分は成虫まで引き継がれる。成虫になってからも別の有毒成分であるピロリジジンアルカロイド(Pyrrolizidine alkaloid)をキク科、マメ科、ムラサキ科などの花の蜜から取り込み続けて身を守るのに加え、特にオスはこれを性ホルモンに変換してメスを引き寄せることに利用している。類似種に”The Dark Glassy Tiger (Parantica agleoides agleoides)”がいるが、前翅の中央部から翅頂にかけての模様が異なるので区別できる。熱帯から亜熱帯域の熱帯雨林やその林縁、マングローブ沿岸、緑地、公園などに生息する。 撮影:Dec.2014 @Singapore
側面から見た本種。 撮影:Dec.2014 @Singapore